最終更新日 2024年10月24日 by hawri
PLMとはProduct Lifecycle Managementの略で、製品ライフサイクル管理と訳すことができます。
これは非常に広範囲の概念で、少なくとも何かの製品を作って販売することを仕事としている製造業では、もしかすると最も大きく、また最も重要な概念かもしれません。
PLMの目的
何しろ、自社が作っている製品のライフサイクル全般にわたって管理することだからです。
製品のライフサイクルとは、一般的には企画、設計、製造、販売、メンテナンス、それに廃棄の各段階を指します。
これらはまさに製造業にとっては自社の根幹でしょう。
もちろん、会社として仕事を回している限りは、製造業であっても例えば人事とか法務、経理などといった仕事もあるはずで、それらは直接はこのライフサイクルの中には含まれませんから、社内の仕事の全てを含む概念にはなり得ないでしょうが、事業の根幹に関わる概念であることは間違いないはずです。
ここで、製品のライフサイクルというのは比較的分かりやすいでしょうが、その管理となると分かったようで良く分からないかもしれません。
管理とは
ここで言う管理とは何を指しているのでしょうか。
これは、実はライフサイクルの各段階ごとに異なります。
ですが、共通して言えることは、結局のところは効率的にうまく仕事を回し、無駄を排し、その製品の売り上げとか利益を最大化することで会社に貢献するための仕組みこそが即ち管理だということができます。
これが最も分かりやすいのはライフサイクル中の製造部分でしょう。
製造においては、必要な種類の原材料が必要な数量揃っていて初めて製品を作り始めることができます。
複数の原材料が必要な場合、どれ一つが欠けていても製品は作れません。
一方で、どれか一つの原材料だけ過剰にあってもそれだけ多くの製品を作れるわけではありません。
このように原材料を管理することは重要です。
同様に、生産ラインの設備とか、機械を動かすための人員についても似たようなことが言えるでしょう。
必要なものが一つでも欠けているとうまく行きませんし、過剰にあったからと言ってより早くより多くの製品ができるわけではありません。
やはり適切な管理が不可欠です。
まとめ
このように製造部分についてはある程度誰にも分かりやすい説明が可能ですが、それ以外の段階についても同じようなことは当てはまります。
さらには、情報管理というものもPLMの中に含まれますし、各段階ごとの横の連携といったものもPLMの重要な要素の一つです。