アフリカの子供の現状は?

最終更新日 2024年10月24日 by hawri

日本ユニセフ協会が解説するアフリカ情勢

死亡率についてまず説明していきましょう。

世界的には子供の死亡率は1990年代と比較して減少傾向にあります。
アフリカにおいても東部と南部では世界でも一番死亡率の減少傾向が顕著に表れています。
さまざまな技術の進歩によって、死亡率が年々減少し、今後もこの減少傾向は続いていくでしょう。

しかしながら、アフリカの西部や中部では死亡率は減少傾向にはなく、残念ながら横ばい状態なのです。

子供の死亡の一番の原因は、健康管理が不十分であることが挙げられます。
アフリカでは医師や助産師の技術が日本や欧米などの先進国に比べて低いため、出産時に命を落とすということも少なくありません。

その次に高い死亡原因は肺炎やマラリアやはしかなどと言った、先進国では予防が可能な病気です。
また、武装集団の衝突や戦争など情勢が不安定な国も多く、戦争の犠牲になる子供も残念ながらいるのが現実です。

栄養価の高い食事を取ることがなかなかできない

アフリカでは貧困にあえぐ人が多く、毎日栄養価の高い食事を取ることができる人はほとんどいなく、健康状態の良くない母親が衛生的にも良くない環境で新生児を出産し、きちんとした医療サービスを受けることができない事が背景となり、高い死亡率を示しています。

子供は大人に比べて抵抗力も弱いため、大人よりもも子供が亡くなってしまうケースが多いのが現状です。
また、きちんとした教育を受け入れられなため、正しい知識を持たない人が多く、予防ができるHIVなどに感染して亡くなってしまう人もいます。

日本ユニセフ 協会やその他多くの国からの支援によって、適切な医療サービスを受けられるように施設を作ったり、学校を建設したりして、少しずつではありますが、解消されつつありますが、支援が追い付いていないのが現実で、まだまだ支援が足りない状態です。

アフリカでは女性器を切除する風習が残っており、一般的には生後1週間から初潮を迎える前の女の子に対して女性器を切除されています。
大人の女性になるための通過儀礼や、結婚の条件を目的としている場合や、女性器を切除することで結婚をするまで純潔でいられると信じられています。

女性虐待という国際的な非難が挙がっている

麻酔をしないで鋭い石やナイフで切除するため、幼い女の子には想像を絶するほどの痛みを伴います。
出血も大量で、あまりの痛さにショックで死亡する場合も多々あり、切除後の感染症で亡くなる場合もあります。

女性虐待という国際的な非難が挙がっていますが、アフリカではこのような風習は文化として根付いてきており、文化を否定しているものとして議論が起こっていました。
最近では徐々に廃絶の声が上がってきていますが、まだまだ根絶までには至っていません。

この文化の背景にある目的を心底信じている人にとっては、この風習を辞める事と子供の命の大切さを天秤にかけても風習が勝ってしまうのです。
このような人が先進国に移住して、自分の娘に対して女性器を切除し、傷害罪で訴えられたり、禁固刑を受けたりという事件にまで発展しています。

悪しき風習がいまだに根付いているアフリカ

結婚をしていない男女に生まれた子や、歯に欠陥の何かしらの血管がある子、双子、部落の許可を得ないで生まれた子は「呪われた子」と見極めて決定されてしまい、「呪われた子」と認定されてしまえば、ワニの餌にして食べさせてしまうという風習があります。

婚外子や双子などが呪われている子ということを信じる日本人は、間違いなくいないでしょう。さらに、子をワニのえさにするということをすれば犯罪に問われる可能性があることも知っています。

しかし、一度根付いてしまった風習を根絶することは容易なことではなく、風習を根絶させた方が良いという知識を持てるほど教育もきちんとしてなく、教育が行き届かない国では根絶は難しいことなのかもしれません。

確かに多くの犯罪が起こり、死亡率も他の国に比べて高く、支援が必要なことも事実で、多くの人がそのイメージを持っているのではないでしょうか。

広大な大地を持っているため資源が豊富

しかし、インターネットや携帯電話は多くの地域で利用されており、高い普及率を誇っており、テクノロジーを駆使したベンチャー企業も多く登場し、それぞれのニーズに合ったサービスが登場してきているのです。

また広大な大地を持っているため、資源が豊富です。
石油や鉱物以外の資源を利用したエネルギーなども開発され、中国の企業の多くも進出しており、雇用も拡大中です。

着々と経済発展を遂げており、これからもこの発展は拡大していくこと考えられております。
大きく経済が発展すれば、貧困から抜け出せる子も増えて来ますし、昔から根付いている文化が生命の危機にかかわる危険な風習であることを理解できる日も来るでしょう。

一見すると秩序がないように見える国ではありますが、その中でも独自に発展している仕組みが出来上がっています。
まだまだ支援が必要な国であることには変わりません。
私たち日本人一人一人ができる事があれば、どんな形でもどんな小さなことでも構いませんので、支援できれば素晴らしいことですね。

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